頑張るケバエ達

この時期になると黒っぽい虫が

ぶんぶん飛んでいる場面によく

出くわしませんか?

それはケバエの仲間かもしれませんよ。

たぶん皆さんはこの虫に対してあまり

好意的には思っていないのではないで

しょうか?

現在、公園でもケバエの群れがみられます。

調べてみると少なくとも2種類(メスアカケバエ、

ハグロケバエ)はいるようです。

ちなみに群飛しているのはほぼほぼオスでメスが来るのを

待っているようです。

海外の研究では良い位置を確保するためにオス同士が

闘争しているとか。

日本のケバエも見ていると空で争っているような行動も

見られます。じっくり調べる必要がありそうですね。

低木の葉陰には結ばれた2頭がいました。

しかし、結ばれるまでも大変です。鳥や魚、クモといった

天敵に常に狙われています。観察中にもクモの餌食となる

場面に何度か出くわしました。

また、ケバエは強い訪花性を持っています。

つまり植物にとっては花粉を運ぶ大事な存在でもあります。

他にもアブラムシの甘露や桜の密腺にも集まることが観察で

分かってきました。

意外にも幅広い生き物と関係を持っているようです。

調査を続けていずれ何かしらに発表してみたいですね。

この後、お母さんが卵を産み、孵化した幼虫は腐った植物質を

摂食して育ちます。実は公園の落ち葉なんかの分解者としても

重要な役割を担っているんですよ。

これからも優しく見守ってあげてくださいね。

 

写真はケバエの一種のオスとクモに捕まって

しまったケバエのオスです。

 

担当:Ryo

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